上滝「どうも、エレクトリックインターチェンジです」
高橋「よろしくお願いします」
上滝「我々今ね、漫才師として頑張ってやっているわけですけど」
高橋「うん」
上滝「仮にいま自分が漫才師じゃなかったらどんな仕事目指してたかな、って思うんですよ」
高橋「上滝くんはどんな仕事してたと思う?」
上滝「いろいろ考えたけど……、キャンドルアーティスト?」
高橋「え、もしかして広末涼子と結婚したかった?」
上滝「なんで分かったの?」
高橋「広末涼子と結婚した人しか浮かばないからだよ」
上滝「えっじゃあ……ジェイソン・バトン」
高橋「いや道端ジェシカと結婚したかった?」
上滝「おお~」
高橋「もう個人名出してんじゃん。職業どうするかって話でしょ」
上滝「そうそう、やりがいがあるって言う意味では医者って夢があって憧れるなと思うんですよね」
高橋「なるほどね。命を救うし、人から感謝されるし」
上滝「まあ人を笑顔にするっていう意味では、今でも同じような職業かもしれませんけどね」
上滝(客席の方を向いて黙って笑う)
上滝「皆様本当に、ありがとうございまし……」
高橋「いや待て待て待て待て、終われないだろ」
上滝「ダメ~?」
高橋「全然ダメだよ。何だったんだ今の笑顔はよ」
上滝「まあ医者はちょっと本気出したら俺でもできるから」
高橋「こんなおもしろパーマの医者いないだろ」
上滝「じゃあ出来るかどうかやってみるしかねえじゃん一度きりの人生なら!」
高橋「そんなに強く自分からスイッチが入るんですね」
上滝「次の方~」
高橋「入りが早いな」
上滝「高橋さ~ん」
高橋「すみません高橋です。最近ちょっと喉が痛くて鼻水が出るんですよ」
上滝「気のせいです 次の方~?」
高橋「いやいやいやいや」
上滝「勘解由小路さ~ん?」
高橋「難しい苗字のヤツ呼ぶな、ちょっと待て」
高橋「すみません僕の診察ちゃんとやってください」
上滝「風邪か……ノボディスロヴァルツ症候群ですね」
高橋「ノボ……なんですか?」
上滝「まあ風邪だった場合はいいんですけど」
高橋「仕事とかあるんで良くないんですけど」
上滝「ノボディスロヴァルツ症候群だった場合は……死にます」
高橋「どういう病気なんだよ」
上滝「ここ2~3日の晩ごはん思い出してほしいんですけど、弱めのプロボクサー煮込んで食べました?」
高橋「弱めのプロボクサー食ったことねえんだよ。食うなそんなもん」
上滝「あっ、じゃあ死にます」
高橋「風邪の方だったのかよ。知らん病気のパイがデカすぎるだろ」
上滝「短い人生でしたが(手を合わせる)」
高橋「合掌すんな」
上滝「(手を組む)」
高橋「クリスチャンだからとかじゃなくて」
上滝「受診料6500円になります窓口できっちり払ってお帰りください瑞慶覧さ~ん?」
高橋「高橋の次の難しい苗字のヤツ呼ぶなよ。いやこんな医者いないだろ。これだったら僕の方が医者できますよ」
上滝「すいませ~んしんどいんですけど~」
高橋「入りが早いのよ。どうされました?」
上滝「すみません最近眠れなくて」
高橋「つらければ睡眠薬でもお出ししましょうか」
上滝「Baba Is Youがめちゃくちゃおもしろくてずっとやってるからだと思うんですけど」
高橋「いやBaba Is Youをやめろ。それ病気じゃないから。次の方~」
上滝「すみません、最近ある女友達を見ると、胸がどきどき高鳴って熱が出るみたいなんです」
高橋「気持ち悪いな」
上滝「あ?」
高橋「マジギレしちゃった。ともかくそれ病気じゃないです、恋ですよ恋」
上滝「え?気持ち悪いな」
高橋「いやお前が言うのかよ」
上滝「病気じゃないです恋ですよ恋~」
高橋「ムカつくなこいつ。もう一回やるからちょっとまともな症状で来てよ。次の方~」
上滝「すみません心臓取れたんですけど」
高橋「即死じゃねえか」
上滝「大丈夫大丈夫、3秒ルール3秒ルー、うっ……」
高橋「3秒終わっちゃったじゃねえか」
上滝「す……すみません……お腹が痛くて」
高橋「えっ、大丈夫ですか?」
上滝「きのう弱めのプロボクサー煮込んで食べたからだと思うんですけど」
高橋「弱めのプロボクサー煮込んで食うなよ!風邪引くから!」
上滝「ネットで症状を検索してみたらもしかしたら死ぬかもしれないんですけど」
高橋「そっちじゃねえよ風邪だよ風邪!さっき聞いたわ!」
上滝「もしかしたら風邪じゃないかって思うんですけど」
高橋「風邪だっつってんだろ!」
上滝「さあ、どうです?」
高橋「何が」
上滝「皆様、この漫才を見て、笑顔になっていただいていますか。たくさん笑うと健康になりますよ」
高橋「医者どうなったの」
上滝「我々の漫才で健康になる、これってもしかしたら医者超えてるんじゃないかって」
高橋「いや、医者だけにカイシンしたほうがいいわ。どうもありがとうございました」
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